佛縁

千葉県柏市内で活動している宗教団体 善寶山 天照院の本堂を建立するべく用地を探索していました。

尼僧の小澤暁宥住職は16歳にして天台宗総本山、比叡山延暦寺長﨟・瀧口宥誠大僧正のもとに弟子入りし、入山満行して天台宗教師免許を取得した後、就労を通した俗社会での修行を経て、再び天台宗の上級修道の場に身を移し全課程を修得されました。

平成19年10月に宇賀辯戝天を本尊として柏市増尾の地に善寶山「天照院」を開堂され、家族や仕事の関係で人知れず心身に痛みをかかえる人々に慈悲の手を差しのべ、法話、加持をとおして仏様の慈愛の心を伝えてこられました。

平成22年7月には天台宗務庁から宗教法人天台宗を包括団体とし、修験道法流教区に属する非法人寺院として設立承認を受けました。その後、寺籍簿に載り、公知の寺院として社会的役割も大きくなり、益々活動を期待されることになりました。

そして、多くの人々の心のよりどころとなる、真俗一貫の道場(寺院)建立を希求する小澤暁宥住職の夢を成就するために、千葉県知事認証の宗教法人化を目指し、団体役員、信徒が協力して財政的な体制を整え寺院所有の本堂を建立する準備に着手しました。

建立用地選定にあたって、役員、信徒の住所分布状況を勘案し、現在の寺院から極力近距離にあること、また、天台宗総本山延暦寺は方位学的見地から琵琶湖と相関を有すると思索される比叡山に建立されていることに鑑み、本寺院は手賀沼に縁がある地への立地が望ましいと判断し、手賀沼水系と丘陵が対をなし古代の風土を留める地域に用地を探索していました。この度、当寺院の社会的役割をご理解いただいた地権者のご好意により用地提供していただくことになりましたが、地勢の状況から先人の生活を留める遺跡が埋蔵しているとの柏市教育委員会文化課の予見どおり、確認調査の結果、奇しくも予定地の本堂建立計画地の直下に古墳時代の集会所と考えられる竪穴遺跡が存することを確認されました。

古代の人々が集い、狩の情報を交換し、自然の脅威と闘い、お祈りしたであろう聖地に導かれたことは、佛 さまの思し召しの賜と実感しています。

偶然に非ず佛縁が実在することに他ならないと。